鳥取県三朝町にある三徳山の国宝・投入堂が、SNS上で大きな注目を集めている。きっかけとなったのは、三朝温泉観光協会の公式X(旧Twitter)に投稿された、わずか一文のユーモラスな文章だった。「706年の一般人『どうやって建てたんだ・・・』/2026年の一般人『どうやって建てたんだ・・・』」という内容で、古代から現代に至るまで変わらぬ驚きを端的に表現したものだ。この投稿は273万回以上閲覧され、「いいね」は4万件を超えるなど、大きな反響を呼んだ。
この投稿を行ったのは、2026年4月に地域おこし協力隊員として三朝町に着任したばかりの服部大治さん(26)。東京都中野区出身の服部さんは、大学時代に全国を旅する中で三朝町を訪れ、自然豊かな環境や田舎暮らしに魅力を感じたことから応募した。現在は町観光交流課に所属し、主に情報発信を担当。4月3日から観光協会の公式Xの運用を任されている。
三徳山は修験道の開祖とされる役行者によって706年に開山されたと伝えられる霊山であり、その象徴的な建築物が投入堂である。断崖絶壁の岩肌のくぼみに建てられたこの堂は、どうやって建てられたのか今なお明確な記録がなく、多くの人々の想像をかき立ててきた。こうした背景を踏まえ、服部さんはSNSで流行している「時代を超えて共感を呼ぶ構文」を応用し、投入堂に当てはめるアイデアを思いついたという。
投稿後、ユーザーからは「仏の力で岩に投げ入れたのでは」「上から資材を吊り下ろしたのでは」といったさまざまな考察や想像が寄せられ、コメントは100件以上にのぼった。また、この反響によりアカウントのフォロワーも約200人増加するなど、情報発信としての効果も現れている。
服部さんは予想以上の反応に驚きつつも、「この投稿をきっかけに三朝町や投入堂に興味を持ち、実際に訪れてくれる人が増えればうれしい」と話す。今後もSNSを活用した発信を続け、地域の魅力を広く伝えていく意欲を見せている。今回の事例は、歴史的な文化財の魅力と現代のSNS文化が結びつくことで、新たな関心を生み出す好例といえる。
<関連する画像>
<関連する動画>





