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山梨でほうとうを味わえる店はいくつかあり、駅近くの立地の店だと小作か歩成が有名店だが、イチオシは歩成 本店だ。JR山梨市駅から徒歩1分ほどという便利な場所にあり、駅の改札を出て左側に行き、駅を背中にして左側に進み、横断歩道を渡ってすぐの場所にある。山梨には数多くのほうとう店があるが、その中でも歩成は「昇仙峡ほうとう味比べ真剣勝負」で三年連続優勝という実績を持つ名店として知られている。山梨に行き、ほうとうを食べたくなると注文するのが、看板メニューの「黄金ほうとう」だ。

昨年夏に訪れたときには、地元客や観光客で賑わっていた。人気店らしい活気がありながらも、どこか親しみやすい空気が流れている。

列車で行くと、ついつい酒のつまみが欲しくなる。店内には一品料理も充実しており、冷トマトやみょうが天、馬レバー刺しなど地元ならではの料理が並ぶ。ほうとうだけでなく、山梨の食材を幅広く味わえるのも歩成の魅力だろう。

中でも山梨名物の馬刺しはおススメで、運ばれてきた馬刺しは鮮やかな赤色が印象的で、サシの少ない赤身肉が美しく並んでいる。まずは何も付けずに口へ運んでみた。

想像していたよりもずっとあっさりしていて驚いた。馬肉特有のクセはほとんど感じられず、淡白で上品な味わいだった。山梨ではこうした赤身中心の馬刺しが一般的だそうで、脂の甘みを楽しむタイプとはまた違った魅力がある。噛むほどに肉本来の旨味が広がり、後味は非常にさっぱりしている。馬肉が苦手な人でも食べやすそうだと感じた。

薬味と醤油を合わせるとさらに旨味が引き立ち、ほうとうとはまた違った山梨の食文化を楽しむことができた。山梨といえばほうとうのイメージが強いが、馬刺しも地域に根付いた名物のひとつなのだと実感した。

もうひとつ、意外に美味しいのは、海なし県ながら、カニクリームコロッケだ。濃厚なカニの味わいとホワイトソースのハーモニーが絶品だ。

 

〆の食事にはやはりほうとう。歩成のほうとうは全て黄金ほうとうで、その名の通り鮮やかな黄金色のスープが印象的だった。一般的なほうとうの味噌仕立てとは異なり、濃厚で艶やかな色合いが食欲をそそる。まずはスープをひと口。口に広がったかぼちゃの優しい甘みと深いコクだった。

この黄金色の秘密は、特製の黄金味噌にあるという。かぼちゃのペーストを加えた味噌をベースに、さらに山梨名産のあわびの煮貝に使われる肝のペーストを加えているそうだ。そこへ京都の老舗「福島鰹社」と共同開発した無添加の自然だしを合わせることで、他では味わえない独特の旨味を生み出している。濃厚でありながら後味は驚くほどすっきりしており、何度もレンゲを運びたくなる味だった。

具材には地元産の新鮮な野菜やきのこがたっぷりと使われている。かぼちゃ、白菜、にんじん、しいたけなどがバランスよく入っており、それぞれの素材の味がしっかり感じられる。野菜の甘みとスープの旨味が溶け合い、一体感のある味わいを作り上げていた。

そして主役のほうとう麺。幅広で厚みのある麺はもちもちとした食感が心地よく、濃厚なスープによく絡む。噛むたびに小麦の風味が広がり、山梨の郷土料理らしい素朴な力強さを感じた。ボリュームも十分で食べ応えがありながら、野菜がたっぷり入っているため最後まで飽きることがない。

歩成では黄金ほうとうだけでも数種類が用意されており、豚肉入りや鶏肉入り、さらにはあわびの煮貝を加えた豪華なものまで選ぶことができる。また、辛口ほうとうも人気で、自家製の特製辛みそを加えることで味の変化を楽しめるという。今回は定番の黄金ほうとうを選んだが、次回は別の種類も試してみたいと思った。

 

食事を終える頃には体の芯から温まり、満足感に包まれていた。黄金ほうとうは伝統的な郷土料理をベースにしながらも、かぼちゃやあわびの肝、特製だしを組み合わせることで新たな魅力を生み出している。三年連続で日本一に選ばれた理由も納得できる完成度だった。

山梨市駅からすぐという立地の良さもあり、観光の途中でも立ち寄りやすい。山梨ならではの味覚を一度に楽しめる歩成は、ほうとう好きはもちろん、郷土料理に興味がある人にもぜひ訪れてほしい一軒だった。黄金ほうとうの濃厚な旨味と赤身馬刺しの上品な味わいは、山梨の旅の中でも特に印象に残る食体験になることは、間違いないだろう。

 

 

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(出典:https://www.hotpepper.jp/

 

<店舗情報>

 

【住所】

山梨県山梨市上神内川1690

【電話番号】

0553-23-0253

【営業時間】

昼:11:30~14:00
夜:17:00~23:00

【定休日】

月曜日 ※祝日の場合は翌平日

 

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